リューン 〜風の魔法と滅びの剣〜 1［覚えてる限りのあらすじと個人的感想］

まずこのストーリーの大前提の設定としては"魔法使いの居なくなった時代"です。

◉争いの絶えない世界

この世から戦が絶えないという事に嫌悪感を抱く二人のリューン、
二人は有名な学者であるダイス（ダイアモンド☆ユカイ）にそれを問うと＂魔法使いの絶滅"が原因と話されます。二人が何故これ程戦のない世界を望むのかというと
二人は10年前の戦争で両親を亡くした戦災孤児であり、今でも10年前の戦争の事を忘れられずにいるのです。

両親と親戚を殺されてしまったトラウマもあり、"もう二度とあんな事が起こらないように"と懸命に戦士の修行に励むリューン・ダイ（大橋和也）
"魔法"がまだあるのなら、、、と自分でどうにかできる自信はないが世界の調和を願い"魔法＂の存在を信じる一角狼座の芸人のリューン・フロー（藤原丈一郎）そして、フローの風の声が聞こえるという能力も大きなキーとなります

「あの時自分にもっと力があったなら」というリューン・ダイの言葉から始まる
＂僕たちの魔法"という挿入歌は10年前の悲しみのようなマイナーなメロディーから始まるのに「剣は人を守るため」だったり「空かざした手は幸せを掴むため」というような力強い歌詞でサビには二人のエネルギー溢れる歌声とハモりの綺麗なハーモニーが絶妙でここで二人の絆が見えるんです、、、曲の終わり「本物の剣は人を殺すものだよ、忘れないで、」と言いうフローに対して
ダイは「大丈夫、何かあったら俺にはお前がいる過ちを犯した時お前が俺を助けてくれる」と言います、
どちらかというと陰であるダイは陽のフローを心から必要としているんだと分かりダイの目がすごくまっすぐで信頼していることが強く分かるシーンです

◉ルトフの里

戦争で両親を失った二人はルトフの里に住むフローリア（春風ひとみ）に本当の兄弟のように育てられます。
そしてその娘であり同じく二人にとって本当の兄弟のような幼馴染のエルカ（浜崎香帆）
ルトフの里 唯一の戦士でありリューン・ダイの師匠マーナム（上山竜治）
その妻でありマーナムとの子を授かっているアリーシャ（まりゑ）
沢山のルトフの里の人々とまるで家族のように過ごしています。

ここではルトフの里の人々と歌い踊りながら朝ごはんを食べる姿が描かれているのですが、フローとダイがルトフの里の人々を心から信頼していて尊敬している事、この村がすごくすごく大好きでこの村は二人の大切な居場所なんだとわかりますこのシーンは誰もが笑顔で本当に凄く素敵です。
特にフロー、ダイ、エルカの3人でハンドシェイクをするシーンがあるのですが、3人が兄弟のように仲の良い事がすごく伝わってきます、3人は16歳らしくてすごく無邪気で可愛いんです、、、！！！

◉一角狼座

朝ごはんを食べていたルトフの里から一角狼座に向かうシーンがあるのですが二人が走っているバックスクリーンに草原が映っていて本当に爽やかで青いんです。そして大きくスクリーンに"リューン・フロー"と＂リューン・ダイ"という文字が出ます、ステージには笑顔の二人、あぁ、主役だ、、と思い知らされるシーンです

一角狼座では座長のウィルトス（大澄賢也）初め個性的なメンバーがいます、
フローとダイが一角狼座についてすぐ始まる公演のリハーサルのシーンの"一角狼座の人々"では演じることの楽しさで溢れています
遅れてお稽古場に急ぎながら現れた看板娘のエルカは元看板娘のチャミー（安田カナ）とセンターを取り合う姿が描かれているんですけどそこが面白くて個人的に大好きです（笑）チャミーは何事にもエルカと争っているようです

◉風の魔法使い

一角狼座で行う演目「風の魔法使い」
ある国の王（ダイ）のもとに亡目の女の子（エルカ）が現れて「私の目を見えるようにしてください、、民の事を一番に考える王ならやってくださるはずです」と悲しみに溢れた声で言います、そんなこと出来ないが民の期待に応えて民から慕われていたいプライドの高い王は困ります。
そこに風の魔法使い（フロー）が現れ、女の子の目を見えるようにしてしまうのです。女の子は喜び、風の魔法使いは国の可能を不可能に不便を便利にしてくれるので誰もが慕いだすのです。それに困るのはこの国の王、プライドが高いこそ自分以外が民から慕われるのが許せないのです、そして王は剣で風の魔法使いを殺そうとしてしまうのです、、そして王は償いのため永遠の命を授けられます。そしてその時の剣こそが王の醜い憎しみと恨みの込められた滅びの剣なのです。

この公演の前、エルカはフローとダイ二人に公演が終わったら付いてきてほしい場所があると言い、この公演が終わると3人は一角狼座から姿を消します

◉フランディーアの泉
エルカに付いてきてほしいと言われ3人が訪れるフランディーアの泉
ここでエルカは大人になった時、その証拠にフローリアからもらえるはずの箱を隠し場所から持ち出してきたのです「二つの月が満ちる時フランディーアの泉でこの箱を開けて3つの声で呪文を唱えると魔法が使える」と死んだおばあちゃんから聞いたと言うエルカ「凄い！！」と興奮気味に楽しそうなダイに対して慎重で心配性なフローは「やめようよ！」と止めますが破天荒な二人のペースに巻き込まれていきます

ここでは乗り気で好奇心あるダイと止める心配性なフローが描かれています。
普段はフローが陽 ダイが陰の存在なのですが
二人を見ていると時折それが逆に見える時があります。
10年前の戦争で両親を失った憎しみがトラウマになってダイの中に陰の部分があるように感じますが、ダイは自分にはフローがいる、という自信があります。だけどフローはどこか「自分なんかじゃ、」と、どこか自信が無いように思えます。

3人が呪文を唱えようとした時にファンルン（永田祟人）と言う人物が現れます彼は＂滅びの剣"を探している大学生でダイスの弟子にしてほしいと近頃ルトフの里に近づいているのです。 そしてフランディーアの泉の周りで滅びの剣を探していたと言うのです。
「えー！！僕も参加したいー！」と駄々をこねるファンルンを置いて3人は呪文を唱え、ついに"滅びの剣"が姿をあらわすのです。

ファンルンが駄々をこねるこのシーンは毎回少しづつアドリブになってるみたいですね！
ここのシーンに出てる四人が一瞬だけ素に戻る感じですごく好きです（可愛い）

ついに姿を現した滅びの剣をエルカが手に取ってしまいます、、、その瞬間ずっと剣に封印されていた醜い憎しみや恨みが現れそしてエルカに乗り移ります、エルカは滅びの剣に全てを左右されエルカはその場にいた3人を殺そうとします、

ここのシーンのエルカがすごい！！！本当にすごい！！滅びの剣に乗り移られた瞬間エルカがエルカじゃなくなるんですけどその感じがえげつない！！！やばいんです！！本当に操られてるようで本当に怖いんです、、エルカ凄い、、

ここでエルカ対ファンルン、フロー、ダイの殺陣のシーンになります、操られているエルカが殺そうとしてくるのに対してそんなエルカを助けようとするフローとダイ
しかし、操られているエルカの力は計り知れない程強いので負けそうになります、その時フローが一角狼座の劇で演じた風の魔法使いの台詞である呪文を唱えます、そうするとエルカの力は弱まりつい、エルカの手から剣が離れますエルカは凄い脱力感でそのまま倒れこみ、そこにフローリア、ダイスが現れエルカは「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」と言い自分を責めます
ダイスは他の3人にも剣を手に持たないよう指示し
これで一件落着したと思われたその時、
ファンルンが村の周りから何者かによって焼かれていることに気づきます、

ルトフの里を全て焼き消滅させようとしたのはダナトリア（岸祐二）です、彼もまた滅びの剣目当てでルトフの里ごと焼き払って自分のものにしてしまおうとしているのでした、、

そしてダナトリアこそが10年前の戦争で2人のリューンの里を焼き払い皆殺しにした本人なのでした、
ダナトリアを恨んで憎んでいるダイはダナトリアがまた自分たちの幸せを自分たちの居場所を仲間を奪おうとしていることを知って決して手にしてはいけない滅びの剣を手にしダナトリアに立ち向かってしまうのでした。ダイがダナトリアに滅びの剣で立ち向かうということはダイが滅びの剣に囚われることを意味します

滅びの剣を手にしたダイは剣に操られて 目にするもの全てを皆殺しにしてしまうのでした、
家族のように大好きだったルトフの里の人々
演じることの楽しさを共に噛み締めた一角狼座のメンバー全ての愛する人々が死に絶える所を全て目にし自分の手で息の根を止めてしまうのでした

滅びの剣に囚われているもののリューン ・ダイという人物はそのまま彼の中にいます、悲しみを抱えながらも目に映るものは全て自分が殺さなくてはいけない恐怖がダイの人格自体を殺していきます、

そして村中の人々を誰彼構わず殺していきルトフの里を後に消えていったダイ
生き残ったフローはダイに言われた「俺にはお前がいる俺が過ちを犯す時お前が俺を助けてくれる」という言葉を思い出しダイを殺すという方法でダイを助ける
事を選びます。
エルカは全ての発端が自分だという事もありダイを助けるため自分もフローについて行く事を決意します
2人だけでは不安だとその場にいたファンルンにダイスが「2人を守りきることができれば弟子にしてやる」と言います
ダイスに弟子にしてほしいファンルンはお供せざるおえない形で3人は旅に出ます
リューン ・ダイを殺す旅という名のリューン ・ダイを助ける旅に

二幕に続く